古希になった医者のブログ

現役を引退し束縛が無くなった医者の好き勝手な話です

コロナ感染は今後どうなるだろう

新型コロナウィルスの感染者数が急激に増加し始め、4月初めに政府の緊急事態宣言が出てから人々の自粛生活が始まりました。幸いその後感染者数は次第に減少し、自粛要請も二ヶ月ほどで解除されて、どうやら感染爆発のような最悪の事態は避けられたようです。でも首都圏を主体にまだまだ感染者の発生はダラダラ続いていて、寒くなる次の秋冬の頃には再び感染の第二波がくるのではと心配する人が多いですね。

今後はどのような事態になっていくのでしょう。政府が再び緊急事態宣言を出すようなことは、きっとないと思います。これ以上の経済の落ち込みは絶対に避けなければならないからです。でも感染は続きます。そこで政府は、感染者数が増えても医療崩壊が起きなければ、経済活動を続ける方向で対処しようとするのではないでしょうか。そのために軽症者のベッド数の確保や、重症者のためのICU整備(これは医療従事者数の問題があり難しいのですが)が必要です。そして感染者数を急増させないため、日本独自のクラスター対策。夜の街が集団発生の元と考えられているようで、キャバレーのホステスやホストなど従業員のPCR検査が積極的に行われているようです。

これらの対策でうまくいって欲しいと祈るような気持ちですが、でも私はひどい感染爆発はもう起きないような気がします。なぜなら、自粛を要請された人々が感染を恐れて自発的にした、神経質とも言える行動を見てきたからです。この日本人の特性がある限り、諸外国で起きているようなことは、日本では無いという気がするのです。

でも私は、この日本人の特性が却ってマイナスとなるような事態にならないかが、逆に心配なのです。皆さん、感染者が多少増えてもパニックにならないように…最悪のことにはならないだろうと覚悟を決めましょうよ。