古希になった医者のブログ

現役を引退し束縛が無くなった医者の好き勝手な話です

新型肺炎が心配ですか?

まだまだテレビなどでは、国内で広がる新型肺炎の流行について報道が続いています。この肺炎をWHOは、COVID-19と名付けたようですね。ちなみに以前に流行って日本中大騒ぎになった新型インフルエンザは、Pandemic 2009 H1N1 と名付けられて、そのシーズンは大流行しましたが、今は毎年流行る普通のインフルエンザになっています。でもご心配なく。今のインフルエンザワクチンはこのインフルエンザ対策もされていて、予防注射をすれば新型インフルエンザへの免疫力も出来るようになってますから。

今回の新型コロナウィルスも、日本国内への侵入を防ぐことはもう無理だろうと前回お話ししました。今の日本人は、このウィルスに対する免疫を持ってないから、以前の新型インフルエンザと同じように、今後日本中で流行するのでしょう。でも少し安心なのは、この COVID-19 の致死率がそれほど高くないらしいからなんです。多分インフルエンザと同じぐらいなのでしょう。

ところで日本国内では、毎年インフルエンザで数千人の人が亡くなっていることを知っていますか。ただその大部分は、いわゆる老人専門病院に入院しいてるようなお年寄りで、元気に日常生活を送っている人は、まず大丈夫ですけどね。

だからこのCOVID-19 が流行しても、元気な普通の人は、何も怖がらなくて良いと思います。もし熱や咳が出たとしても、この時期に風邪ひくことは珍しくないんだから、すぐに病院に行って新型肺炎の検査をしてくれなんて、言わないほうが良いです。報道によれば、その検査は現在日本で一日数百件程度しかできないらしいですから、病院でただ風邪を引いただけの人に、その検査をしてくれる筈ないんです。それより家で栄養を取って安静にしているほうが、ずっと体には良いんです。

そのうち今のインフルエンザのように、予防注射や特効薬が作られると思いますから、冷静にそれまで待ちましょう。